設立趣旨書

野生生物保全を目指して

野生生物の保全は人間の新しい試みである。それは人類の歴史において、人間と野生生物との関係の新しい発展の始まりである。人類はこれまで野生生物を利用の対象としてきたが、利用の質・量の発達で、野生生物の種の生存を危うくすることもしばしばであった。

この会は野生生物の保全を第一に掲げ、野生生物を保全することを目的とする。人間と野生生物との共存関係をつくり、それによって人間の自然環境を守りつつ、人間にとって「自然」な「社会化された自然」を意識的に構築し、新しい文化形態の確立を展望せんとするものである。

野生生物は多様であり、生物界そのものも多様であるから、共存の目的を達成する方法とその実践もまた様々であろう。現在、野生生物をめぐって国の内外で起こっている問題は、国際条約の対象となるものから、国内のそれぞれの地域で起こる問題まで、多種多様である。

その中では、既成の野生生物観を背景にもちつつ、業界や行政をはじめ、様々な階層の権利や利益と絡みあって、野生生物を圧迫し野生生物の保全を阻害しつつある勢力も強い。そこには新しい概念や科学技術すら動員されようとしている。

このような状況の中で、野生生物の真の保全を実現させるような実践の基礎となる理論を打ち立て、内外の環境関係諸団体に課題や具体的指針などを提起し、政策提言などをすることが、この研究会の目的である。そのためには国際的にも国内的にも関連する学問領域はもちろんのこと、行政、保護運動などの視点から、高度な理論と具体的な問題との不断の相互照応を通して、実践的な理論の構築が要求されよう。この研究会はこの要求に応えることを目指すものである。

平成12年11月3日

特定非営利活動法人野生生物保全論研究会
設立代表者

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