活動のご紹介
野生生物と共存する社会のために、3つのプロジェクトとそれを支える理論を構築する理論研究会を展開しています。
野生生物犯罪・ワシントン条約(CITES)プロジェクト

象牙やペットなどの密輸、密猟は「金になる」特定の野生動物を絶滅に追い込むだけでなく、犯罪組織の資金源になるという問題もあります。たとえば2006年に大阪で発覚した大量の象牙の密輸事件では、暴力団関係者が逮捕されました。
また絶滅のおそれのある野生生物の国際取引を規制する、ワシントン条約によって取引が制限されていても十分ではありません。野生生物の利用に積極的な国や団体と、野生生物の保全を主張する国や団体との間では、長年にわたり国際会議でのせめぎ合いが続いています。
とくに日本政府は野生生物の輸入に積極的なので、日本の動向は世界的に注目されています。そのため日本での密輸や国内流通の実態は、国際会議の議論を左右する重要な情報です。
そこでJWCSは国内外の野生生物犯罪の調査を行い、国際条約や日本国内の法律の強化や効果的な取締りを提言しています。
生息地支援プロジェクト(トラ保護基金・ゾウ保護基金)

国際会議への働きかけや政策提言だけでなく、生息地での密猟パトロール活動を支援しています。JWCSのプロジェクトとしてトラ保護基金・ゾウ保護基金を運営し、サポーターをはじめとする多くの方からのご寄付を、現場で活動する人たちに直接届けています。
トラとゾウを対象にしたのは
- とくに商業利用による絶滅が心配される
- トラやアジアゾウが生息できるアジアの地域生態系、またアフリカゾウが生息できるアフリカの地域生態系を守ることにつながる
からです。
保全教育プロジェクト
野生生物と人が共存する社会の実現にはどうしたらよいかを多くの人が考え、行動する人材を育成するため、保全教育研究会とワイルドライフ カレッジを開催しています。
保全教育研究会

学校の授業に積極的に野生生物の問題を取り入れている小、中、高校の教員とJWCSスタッフが中心となって運営しています。学校教育だけでなく動物園などでの社会教育にも活用できる教材の開発なども行っています。
未来の扉を開くワイルドライフ カレッジ

野生生物を科学的にとらえ、野生生物をめぐる社会的な問題を学び、自分の行動を考える「基礎講座」と野生生物保全の現場を学ぶ「実践講座」、そして教育、マスコミ、行政など社会人が専門分野を極める「専門講座」があります。
開講する講座と時期は年度ごとに変わります。
理論研究会

「どうしたら『野生の世界は野生のままに』が実現できるのだろうか」
その議論を深めるのが理論研究会です。生物学、教育、法律、国際協力などの専門家が集まり、JWCSのプロジェクトの基盤となる実践的な野生生物保全の理論の構築をめざしています。研究会での思考の積み重ねは、会報『野生生物保全』やシンポジウムに反映されています。






