【CBD COP11レポート】国のポジションと自治体の活動と

会議が2週目に入り、自国のポジションを述べる段階から決議文の懸案部分の言葉をどれにするかを詰めていく段階になりました。その中でも資金動員など合意から遠い議題は非公式交渉が続いています。
 
今日の作業部会1は海洋・海岸に関する議題でした。発言がなく、どんどん議事が進むなかで、発言は日本、アルゼンチン、カナダ、中国がほとんどでした。日本からの発言は、生物多様性の保全には消極的に感じられました。
 
一方、サイドイベントは自治体の取り組みを報告するものに参加しました。
 
 
◆IUCNによるヨーロッパの都市の生物多様性保全の取り組みを紹介するサイドイベント(10月12日金)
 
地球の人口の多くは都市に住んでいるので、都市の人が生物多様性の保全を支持しなければ、政策は進みません。IUCNのサイドイベントでは、都市の生態系の価値の試算や日本の横浜市の「横浜みどり税」が紹介されていました。
 
ボンの緑地をつなげる「グリーンベルトプロジェクト」や、
単一の種類の木を植えてしまった植林地を、企業と市民が協力して多様な種類の木がある森にする活動の話もありました。
報告書がまもなくWebにアップされるそうです。
 
 
 
 
 
今参加しているサイドイベントは、自治体の取り組みの紹介です。
配布された資料には16の都市が紹介されていて、日本の名古屋もありました。名古屋は藤前干潟が市民の運動で守られた経緯が書かれています。
 
 
 
写真は別会場のオブジェ
(JWCS理事 鈴木希理恵)