世界野生生物の日のオンラインイベントを開催しました

3月3日は国連が定めた「世界野生生物の日」

ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物種の国際取引に関する条約 CITES)がワシントンで採択された日です。

今年、JWCSはCITESで取引が規制される動物は自然下で生きる野生動物であることを多くの人に気づいて貰えるよう、ペットにされる野生動物の野生の姿や、ペット飼育の問題点に関する発信をSNSで行いました。

 

スローロリス

ペットのスローロリスの「かわいい」動画は不適切な飼育によりストレスを受けた姿であることも。「いいね」や「シェア※再投稿」など私たちが気軽に行う反応も、違法な国際ペット取引を促す可能性があります。2007年にスローロリス属がワシントン条約附属書Ⅰに掲載されると、国内法の「種の保存法」により国内の流通が規制され、密輸は減少しました。種の保存法の効果があった事例と言えます。

参考:Is Tickling Torture? Assessing Welfare towards Slow Lorises (Nycticebus spp.) within Web 2.0 Videos

 

フェネック

野生下では広大な砂漠で生活するフェネック。一般家庭で彼らの動物福祉に配慮することはできるでしょうか?

 

マツカサトカゲ

どんな動物がワシントン条約に掲載されているのかは、経済産業省のページで確認することができます。規制対象になる背景もあわせて調べてみましょう。

参考:経済産業省「ワシントン条約規制対象種の調べ方」

 

ショウガラゴ

ショウガラゴなどサルのなかまは、種の保全以外に人獣共通感染症を防ぐという理由でペット目的の輸入が禁止されています。

参考:動物検疫所「サルを輸入するには」

 

リスザル

本来群れで生活する動物もペットとして飼育される場合、単独で飼育されることが多く、本来の生態とはかけ離れた環境となります。

 

コツメカワウソ

密猟のターゲットになるのは仔獣が多く、摘発されたとしても元の自然に戻ることは難しいです。

これらの動物を守るためにはペット需要を止める必要があります。

 

 

JWCSは寄付や会費により、日本が野生動植物を商業的に利用することでその存続を危うくしている野生生物の保全活動をしています。

本企画は 世界野生生物の日イベント参加者のご協力のもと実現しました。ありがとうございました!

 

野生生物保全のためには我々一人一人の意識や取り組みが必要です。

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