【CITES CoP15】ホッキョクグマからみるワシントン条約の動き

ワシントン条約会議3日目。
まずは8時からSSN(種の保存ネットワーク)の朝イチ会議。

今日は、お昼の両生類サイドイベントに備えてイランの代表団と名刺交換。ペットとしてカイザーツエイモリが日本に輸入されています。

イラン政府から頂いた資料をSSNに情報提供。

会議場には、10団体ほどブースを出していて一つ一つまわりました。資料をもらったり、名刺交換したり・・・

 

特に印象的だったのは、宝石サンゴといわれるアカサンゴについて。
主な産業国はイタリアや日本など。伝統的な資源利用について教えて頂きました。

午前の第一委員会では、他も条約や国際組織との連携、他条約で使われている生物名との整合性、事務局や委員会の体制強化について議論。

同時平行で行われている第二委員会では、ワシントン条約の予算について。

お昼は、両生類サイドイベントが5つ星ホテル、フォーシーズンズで。50人ほどが参加。アカメアマガエルとイランから提案されているカイザーツエイモリについて提案国代表団からプレゼンテーションがありました。

 

やっぱり食事って大事。おいしいものを提供しながら聞くお話は耳に入ってきますよね。

午後の第一委員会では、南米の植物7種に関する違法取り締まり管理能力、野生由来で人工飼育された生物の国際取引、生物種命について。

第二委員会では戦略方針の実行、科学委員会の報告、締約国間協力と多国間対策の促進、貧困層の生活について議論。

日本政府関係者などもぞくぞく到着しています。

理事、事務局長、職員それぞれ3名が手分けして名刺交換や本会議の参加など忙しくなってきています。

夕方は結構大きなサイドイベントが二つ。
一つはカナダ政府が主催でホッキョクグマの狩猟で生計を立てているイヌイットの方の講演。持続可能な利用について考えさせられました。

 

 

これもデザートまでついたおいしいビュッフェだけでなく、プレゼンテーションビデオをホッキョクグマの形をしたかわいいUSBにして配布。

 

このイベントの前にはホッキョクグマを附属書Ⅰ(取引禁止)を提案した米国がNGO向け説明会があったのですが、キャンセル。

同時に、JWCSがメンバーになっているSSNのレセプションがありました。普通、イスラム圏でお酒は飲めないのですが、今日はワインが出されていました。参加者は100人は越えていたのではないでしょうか。
ちなみにSSNはホッキョクグマの附属書Ⅰには賛成しています。

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現場では、まだマグロについてさほど大きな動きは感じられず、ホッキョクグマの印象が強い一日でした。

どうしたら票を動かせるのかということを現地で来なければ分からないことを実感しています。二次情報ではなく、利用者の方にも直接お話を聞けるという意味で会議に参加することは重要です。それを一人でも多くの方と共有できるように情報発信していくのがJWCSの役割だと思い、明日も頑張ります!

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