【CITES CoP15】最終日 クロマグロ取り下げ

ワシントン条約会議が最終日を迎えました。

アジェンダどおりに、昨日の続きから議論が再開しました。

タイマイに関して、議論再開の要求があって、投票の結果、議論再開。大西洋クロマグロについて取引規制は提案国が取り下げて本会議での議論・再投票なし! ワシントン条約での規制は見送られました。

ちなみに、ワシントン条約は種が絶滅危惧種かどうかを決めるものではありません。附属書の掲載基準に満たすかどうかを決めます。今回クロマグロについて、モナコはFAOやICCATのデータに基づいて附属書の基準に満たすと主張し提案していました。

サメとエイについて別々に議論したいという議論再開な要望。絶滅が心配されるが、フカヒレなど需要高いですね。

象牙問題について議論再開。やっぱり象牙の問題かなりもめてます。クロマグロの比ではない。タンザニアの提案投票の結果、否決で採択!ザンビアも議論再開要求あり、投票の結果議論再開。本会議で3分の1の賛成が得られれば、議論再開できます。ザンビアのアフリカゾウ提案について、賛成59.反対47.棄権38で本会議で否決されました。日本が輸入国、どストライクな話題なのに国内報道は盛り上がりませんね。どうしてでしょう。

午後の本会議再開。引き続き、種の附属書の確認に入っています。クロコダイル、ニシキドゲオアガマ、イグアナ、アマガエル、カイザーイモリ、そのまま委員会通りに通過。サメに入る。問題のサメ。ハンマーヘッドシャークについて議論再開の要求が出る。中国は議論再開に反対。
結局、投票によりアカシュモクザメ含むハンマーヘッドシャークの提案は、賛成76.反対43.棄権14で本会議で否決されました。

ネズミザメについて、投票の結果議論再開に!日本がしきりに投票システムの問題だとして、採決の投票だけを要求。ネズミザメの投票結果、賛成84、反対46、棄権10で、僅差で本会議で否決!委員会決定が覆されてしまいました。

本会議通過。アカサンゴも通過。動物は以上!植物に入りました。植物についてはサクサクといき、パラバラと席を立つ。会議も終わりになり、次の開催国タイのプロモが流されています。たぶん、この会議でスクリーンが役立ったなと思ったのが初めて!

クロージング。主な国が一言述べます。日本も最後に水産資源問題について言及。クロマグロなどについてICCATで今後議論すべきだ長々と紙を読み上げています。気持ちよく終わりたいのになんかしつこい感じがしました。

その後、大きなNGO団体、SSNやWWFなどの代表者からもコメント。最後は拍手で終わりました。

以上、会議場からの報告を終わります。twitterでフォローしてくださった皆様、、ブログを見てくださった皆様、応援してくださったみなさまに感謝します。ありがとうございます。来年の生物多様性条約会議に向けても今回の経験を活かして野生生物の保全に微力ながら貢献できればと思っています。

今後もスタッフブログ「野生動物の守り手たち」でいろんな情報を発信して行きますので、どうぞよろしくお願いします。

4月2日(金)19:00-20:30までにワシントン条約(CITES)CoP15報告会を行います。ネット上にも書けなかったスタッフの感想や情報もお話できるかもしれません。ご参加希望の方は、info@jwcs.orgまでメールお願いします。詳細は、JWCSのトップページをご覧ください。

これから空港に向かうため、写真のアップは後日でご容赦。